チャプター 17

少し離れた場所で、仕立ての良いスーツに身を包んだウェインが、目を細めて群衆を見渡していた。そしてついに、これまでテレビや新聞でしか見たことのない人物の姿を捉えた。

彼の視線は、上品なダークスーツを着た、年配の男性に釘付けになった。

彼こそが、ハワード・グループのトップ、ショーン・ハワードだった。

ウェインの胸は、千載一遇のチャンスに高鳴った。

ショーンの周りにいるのは、皆、富と権力を持つ有力者たちであるということを意味しているからだ。

腹を決めたウェインは、少し考えを巡らせてから、ローラとビアンカにこちらへ来るよう手で合図した。

それから三十分も経たないうちに、彼らの周囲にいた人々...

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